■花火大会後の清掃活動「なぜ職員だけ有償」 鳴門市、指摘受け方針変更(徳島新聞 7/22)
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2012/07/2012_134293516532.html
※リンク切れはご容赦願います。
地方紙ですが、一部話題になっていたのでご存知の方もいるかと思いますが・・・。
鳴門市が花火大会の後に毎年行っている清掃活動に、市民にもボランティアでの参加を呼び掛けたところ、これまで職務として行っていた市職員も、無償での参加を強制されるようになってしまった、という話です。
(最終的な顛末は不明ですが・・・。)
(鳴門市のウェブサイトにある呼びかけはコチラ)
http://www.city.naruto.tokushima.jp/itwinfo/i2425/
市民からの抗議がきっかけとの事ですが、やや気になる点が二つほど。
まず、記事には「例年は、職員と作業を委託したシルバー人材センターのスタッフらが作業に当たってきた」とあります。
そのうち、職員については無償となってしまった訳ですが、委託されていたシルバー人材センターの方はどうなってしまったのでしょう。
1.ボランティアで参加する事になった
2.委託されなくなった
どちらにしても人材センターとしては打撃です。一方、市としてはコスト削減につながるのでウホウホでしょう。
もう一つは、そもそもの市民からの抗議の出所です。このように書いてあるのです。
「直接の指摘は寄せられていないものの、市は徳島新聞の取材で市民の間に疑問の声があることを把握。」
つまり、「徳島新聞の記者から取材を通じて聞いた話」が出所なのです。
・・・いやそれって良いのですか?
もちろん、マスコミの役割の一つにそういった機能がある事は確かでしょう。あるいは、そうした声を届けるというところまでは良いのかもしれません。
しかし、そもそもこの鳴門市からの呼びかけは、「ボランティアを使って清掃活動のコストを下げよう」ではなく、「様子を知ってもらって捨てる人を減らそう」という事の筈です。
そして、仮に前者が真の目的だった場合、これまた市としてはウホウホな結果という事になります。何しろこれまで有償としていた職員に「市民の抗議だから」という「無償にする理由」を突きつける事ができるからです。
(でも「参加しなくてよい」という話には絶対にならないはずです。何しろそんなことをしたらまた「市民からの抗議」が届くに違いないからです。)
ああ、これはもしかしたら鳴門市の思惑に徳島新聞がのせられてしまった結果なのかも・・・そんなことを考えてしまいました。