■米ではフォアグラ禁止へ 加州「残虐」、シェフらは反発(asahi.com 6/26)


http://www.asahi.com/international/update/0625/TKY201206250280.html

※リンク切れはご容赦願います。



日本でのレバ刺し禁止は食のリスクの問題ですが、こちらは動物愛護の話。カリフォルニア州でフォアグラの生産や販売が「飼育方法が残虐」という理由で禁止されたそうです。



命をいただく、という点では変わりませんが、そんな場合でも虐待はいけない、ということになるでしょうか。命への感謝という事を考えればそれほど不自然ではないかもしれませんが、見出しにもあるように反発もあるようです。



記事では過去シカゴ市で同じような事があり、批判を受けて撤回されたという事も紹介されていました。



さて、そこでふと思ってしまったのは、霜降り肉を作るような飼育法は、こうした「残虐な飼育方法」にあたるだろうか、というもの。よく聞くのは、ストレスを与えない事が何よりも良い肉づくりにつながるといった話なので、「残虐」というイメージからは程遠いですが、少なくとも「自然」ではない訳で、そこを問題にされる可能性もあるかもしれません。

(というかフォアグラの場合もそういった飼育方法はできないんでしょうかね・・・。)



そしてもう一つ突っ込みたくなってしまったのは、この部分。



「フォアグラは、すでに欧州十数カ国などで生産できなくなっているが、販売禁止はまれ。」



ああ、他の国で育てられたものを食べるのまでは欧州でも禁止できないのか・・・というか、それって「目の前で飼育されるのでなければ良い」ということ?



実際問題として、そうした飼育をなくすためには、「作らせない」ことではなく「買わせない」方がより確実な訳ですが、そうした「消費サイド」にアプローチするのではなく、「生産サイド」にアプローチするというのは、手段として適当なのか、やや気になるところです。



そういった意味では、今回のカリフォルニア州のようなやり方の方が、より正面からの投げかけではありますが、シカゴの二の舞になってしまうのか、何かうまい解決を見出すのか、ちょっと興味がありますね。