■いまだノートPC持ち出し禁止が7割--個人所有端末の業務利用は2割(ZDNet Japan 3/22)


http://japan.zdnet.com/mobile/analysis/35015405/

※リンク切れはご容赦願います。



みなさんは会社のPCを持ち出した事があるでしょうか。(もちろん無断ではなく・・・。)



アジア太平洋地域の企業で働く人を対象に、ITの活用状況を調査したところ、他の国に比べて、日本は格段に厳しい管理がされている、という実態が浮かび上がったそうです。



例えば、日本では71%の企業(厳密には回答者)が、PCの社外持ち出しを禁じられており、個人所有の端末を仕事に使用しているのは22%。一方他国を見ると韓国が96%、中国94%、タイが90%。



同様に、自宅や移動中に(ITを利用して?)仕事をする割合は、日本の37%に対して、中国88%、インド87%、韓国82%といった具合。



71%が持ち出し禁止なのに、37%が自宅や移動中に仕事ってなんだかおかしいだろ・・・というツッコミはさておき、ちょっと気になったのが、PCの持ち出しが禁止され、自宅で仕事できない、という労働環境をどう捉えるか、という事です。



持ち出して仕事ができる、という事は時間に関係なく仕事ができる=勤務時間外も働く、という受け止め方もできます。実際、持ち出し禁止の理由の中には「持ち帰り残業を禁止するため」というものも(多くはありませんが)あります。



一方で、調査では個人端末の業務利用について、「与えられた仕事を効果的にこなせる」が64%、「効率的に業務を終わらせることができる」が62%といった回答が寄せられています。



そこで気になってしまうのが、社外にPCを持ち出せない従業員は「仕事を終わらせるために帰る事もできず会社で働きづめ」となっている可能性もあるのではないか、というもの。

そこまで極端ではなくても、「会社PCの持ち出し」「個人端末の業務利用」と、労働時間(会社での労働時間と「トータルの」労働時間)の間にどんな相関があるか、みたいな調査だと、セキュリティではない別の視点からPCの持ち出しについて考えることができるのではないか・・・そんな気がしました。



さて、改めてお聞きしますが、会社のPCを持ち出した事がありますか?

持ち出して仕事をしたいと思いますか?

個人所有の端末を使えれば、と感じる事はありますか?