■急性白血病:福島第1原発作業員が死亡 東電が発表(毎日jp 8/30)


http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110830k0000e040075000c.html

※リンク切れはご容赦願います。



ああついに原発で・・・最初にこの情報に触れた時に、そのように感じてしまったのは確かです。その後考えを改めたのですが、それはこのような情報に触れたから。



今回報道された急性白血病福島原発作業の因果関係は?-NOTROMの日記

http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20110830#p1



鵜呑みにする訳ではないのですが、少なくともここに書かれている医学的知見については、十分納得がいく説明です。書かれているように、批判をするにしても、こうした情報を知った上でか、そうでないかでは大きく異なります。



もちろん、それでも因果関係がある可能性はあるでしょう。



やや気になったのは、「白血球が増殖する期間からの知見」にある40日や160日といった発症までの日数です。この日数は「8月上旬」ではなく「3月上旬」であれば十分クリアできるからです。この方が事故当時どこで何をしていたかまでは発表されていませんから、可能性がないとは言えないわけです。



ただ、個人的にはそうしたことを捉えて恐れるよりも、この方が最後に書かれていることをきちんと心に刻むことが重要ではないかと思いました。



「数年後から十数年後には、今回とは違って、本当の「因果関係は不明」という事例が発生します。それまで、今の気持ちを忘れないようにしましょう。たとえば、3年後に、原発作業員からの白血病の発症が報道されたとして、現在ほどの関心を呼ぶでしょうか。東電批判が流行に終わらないことを願っています。」



文中にある「原爆放射線による過剰死亡の推移」を見れば明らかなように、放射線被曝による健康被害が顕在化するのは、白血病で2年後、がんにいたっては数十年後の可能性もあります。



今、どのように対処するかも大切かもしれませんが、それ以上に、将来どのように対処するか、どう備えるか、何よりも一時の騒ぎに終わらせないためにはどうすればよいのか。



騒げば騒ぐほど、流行病のように消えてしまい、実際に問題が発生するころには忘れ去られてしまうのではないか・・・フィーバーのように騒がれる様子を見るたびに、そのように感じてしまうのです。