■被災3県の高速道、事故増加 無料化による渋滞が影響(asahi.com 7/14)
http://www.asahi.com/national/update/0714/TKY201107140307.html
※リンク切れはご容赦願います。
休日1,000円という料金がなくなったかわりに、被災者を対象にして始まった高速道路の無料化。交通量の増加と共に、ETCではなく一般レーンで被災証明を見せる必要があることから、渋滞が増えている、という話です。
ちょうど制度が始まったころに東北を訪問していたのですが、すでにそうした兆候は出始めていました。多くのICの手前で「出口で渋滞中」という掲示がされていたからです。
お金のやり取りはないものの、被災証明に加えて本人が確認できる免許証などを提示する必要があるため、時間がかかってしまうのはある意味当然でしょう。
無料化の是非はさておき、なぜそうした時にETCというシステムを使えないのか、使えないのであれば、ETCというシステムの役割は何なのか、疑問が残ります。
例えば、被災証明をセンターに送れば、請求時に無料にする、といった対応はできないのか。
本人確認ができないため、不正なカードの貸し借りが発生する、というということでしょうか。(そういえば被災証明がヤフーオークションに出品されていた、ということもありました。)
確かにそういった事はあるかもしれませんが、そんなことを心配するならそもそもこうした料金体系は必要なの?という気もするのです。
また、週末1,000円がなくなったために、「現地に行くのが厳しくなった」というボランティアの声も聞きます。確かに、すべて手弁当で行くボランティアにとって、高速料金はバカになりません。
(もっとも、自治体の発行する災害支援従事車両証明をとると、無料で通行できます。あまり知られていないそうですが・・・。)
そもそも、東北自動車道を使う車というのは、たとえ観光目的であっても何らかの形で東日本の復興に関わっていると言っても良いのです。「東日本復興の財源にあてるため」従来の割引制度を廃止するというのであれば、このエリアについては除外して、むしろまとめて無料にしてしまっても良いのではないか・・・と思うのですが、どうなんでしょうか。