携帯電話、股に隠して左手で入力 入試投稿の予備校生(asahi.com 3/4)

http://www.asahi.com/national/update/0304/OSK201103040040.html
※リンク切れはご容赦願います。

やっぱり今週はこの話題でしょうか・・・。

京大他、いくつかの大学の受験において、試験中に問題がYahoo!知恵袋に投稿され、回答が寄せられていたこの事件。単なるカンニングとは思えない大騒ぎになっていますが、警察の介入という(ある意味大人気ない)対応によりあっさり捕まってしまった予備校生の供述によると・・・

「机の下、左手で携帯操作」(YOMIURI ONLINE)

していたのだそうです。

冷静に評価すれば、「カメラで撮影?」「協力者がいた?」と大騒ぎをしていた割には、実は単なるカンペの盗み読みと同じレベルだったということになります。(もちろん供述内容は今の段階での話なので、嘘である可能性もありますが・・・。)

むしろ、ネット上に隠せぬ証拠を残してしまった分、(お礼までする律儀さも含めて)通常のカンニングより稚拙という考え方もできるわけで、そうなると気になるのは大学側の試験監督がどうだったのだろうか、という問題。今ごろ各校の試験監督関係者は頭を抱えてしまっているかもしれません。
(挙句の果てに「○○大学も受験したが、そこでは見つかりそうで出来なかった」なんて供述でも出てきた日には天を仰ぐことになるでしょうね・・・)

もちろん、カンニングだけでなく、試験問題を「流出」させている点は大きな問題ですが、どう考えても騒ぎすぎだったのでは?という気がしなくもないのです。警察が身柄を押さえたのは自殺を防ぐためという話もあるようですが、ここ数日のマスコミの狂乱ぶりをみると、あながち間違いではないような気がします。

できればこれをきっかけに沈静化していって欲しいものですが・・・カンニングをしたら不合格(実際には「発覚したら」不合格)というのが、普通のペナルティであって、社会的に抹殺されかねない今の状況は、むしろ同情さえ感じてしまうのです。

(そもそも大学側は「カンニングした当人を確定し不合格とする」ことだけを目的にすればよいのであって、他の受験者にお詫びこそすれ、自らが被害者面できることではないような気がします。)