有効署名足りず不成立の公算大 名古屋市議会リコール(asahi.com 11/25)

http://www.asahi.com/politics/update/1124/NGY201011240011.html
※リンク切れはご容赦願います。

ルールはルールなので、やむを得ないのではないかと思いつつ・・・色々と細かい決まりがあるのだな〜というのが感想です。
もちろんリコールとなれば選挙同様厳格なルールがあるのは当然といえば当然なのですが、署名する側や、署名を集めた人たちがどれだけ理解していたのかと考えると、釈然としない気もします。

こうしたリコールの署名はしたことが(呼びかけられたことも)ありませんが、例えば「○○の存続を求める署名」みたいな署名活動も、こうした審査をされているのでしょうか。

誰が審査するんだよという気もするので、重複しようが何をしようがそのままのようにも思いますが、そうした署名に慣れてしまうと、いざ厳格なルールに沿って署名する時に、同じように対応してしまっても無理もないかもしれません。

これは署名をお願いする「受任者」と呼ばれる人たちも同様で、4万人を超える受任者一人ひとりにそうしたお願いを徹底するのはかなり難しいでしょう。「選挙人名簿に名前がない」約4万4000人なんて、要するに選挙権もないのに署名をしていたわけで、呼びかける側、呼びかけられる側、双方に自覚がなかったことの証左といっても良いかもしれません。

(一方で、直接自分たちを選んだ訳でもない「市外の」人たちにまで、リコールを突きつけられてしまった議員は、ちょっと悲しい気がします。10%近い人がそうした人たちな訳ですから、考えようによっては異常でしょう。それともこの程度は普通なんでしょうか。)

今回の署名は、あくまでも住民投票を求める署名で、仮に通った場合でも次の住民投票過半数の賛同がなければ解散とはなりません。そういった意味では、署名の結果=解散とは「ならない」可能性もある訳ですが、いずれにせよ議員の皆さんは胸をなでおろしているんでしょうね。

(とはいえ、逆に言えば住民投票が行われていない以上、「信任された」と胸をはることもできません。そのあたりは単に「制度に助けられた」だけともいえます。リコールに必要な署名は有権者の1/3、かなりぎりぎりのラインに届いてはいるので、仮に有権者の1/3が解散を求めているのだとすると、普段の投票率が5割なんて場合は、明らかに「不信任」な訳です。)