大量廃棄もったいない?賞味期限表示見直しへ(YOMIURI ONLINE 11/2)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101102-OYT1T00636.htm
※リンク切れはご容赦願います。

「新鮮さをアピールしたいメーカー側が、まだ食べられる食品でも大量に廃棄している実態」

・・・そんなことあるかー!

と、叫びたいような書き方です。昔ならいざ知らず、現在「廃棄」にどれだけのコストとリスクがかかっているのか、実態を知っているのでしょうか。

少し前に(かなり前に?)問題になったセブンイレブンの値引き販売で、残った商品の廃棄費用が店側の負担になっていることが問題の一つとして挙げられていました。お店にとって廃棄が「負担になる」ということ自体、「廃棄コスト」の大きさを物語っている気がするのです。

しかも、新鮮さのアピールが問題としながら、消費者団体が求めているのが「製造年月日も表示すべきだ」とは、結局何がしたいのでしょう。この意見に対しては、「消費者の鮮度志向をあおりかねない」(日本乳業協会)という反論がされているのが救いです。

とはいえ大量廃棄が問題なのは確かです。一方で日本人の鮮度志向はそうそう変えられるものではなく、表示をどうこうしたぐらいで状況が変わるようには思えません。

そこでこの際だから思い切って「鮮度税」のようなものを設けてはどうでしょうか。食品に関しては消費税を廃止し、かわりに鮮度に応じて変わる「鮮度税」を設定する。

製造直後が最も高く、賞味期限が切れる直前であれば0に近くなる税金というわけです。計算方法が複雑なのが難点ですが、ようは「新しいものは高く」「古いものは安い」という住宅や車の価格と同じような発想の税金を設定することで、「鮮度にこだわる人」には相応の負担をしてもらうということ。

税金による値引きのようなものかもしれませんが、それぐらい思い切ったことをしないと、この傾向は改まらないのではないかと思うのです。