待機児童2万6千人 需要に追いつかず、過去最悪の水準(asahi.com 9/6)

http://www.asahi.com/national/update/0906/TKY201009060381.html
※リンク切れはご容赦願います。

待機児童というのは、解消のために保育所を増やすと、それまであきらめていた家庭が新たに待機するようになるため、基本的に減ることがない、と聞いたことがあります。

もちろん子どもの数の方が少なくなれば、ということはあるのでしょうが、考えてみれば義務教育の学校は子どもが足りず(?)に減っていることを考えると、保育所に入れず子どもがあふれるというのは不思議な現象のような気がします。

それにしても、そもそも保育所の数だけで解決できるのでしょうか。ハコモノと考えれば、すべての子どもを受け入れるだけの保育所を作るというのは、少子化という流れに逆らっているようにも感じます。

むしろ働き方の変革というか、子どもだけに限らない暮し方自体の見直しが必要なのではないでしょうか。

例えば在宅勤務の推奨。
特に男性の在宅勤務は、育児参加家事参加を促すことにもつながります。育児や家事を男性が担うことは、会社勤務とは違った社会参加を促すことにもなり、新たな消費層の創出にもつながるかもしれません。

例えば三世代同居世帯への支援。
親と同居するメリットをより強化することで、同居世帯が増えれば、子育ての面でもサポートになります。もちろん、制度的な部分だけでなく、親子の関係を良好に保つための互いの努力といったものも時には必要になるでしょう。

例えばベビーシッターの社会的地位向上。
元気な高齢女性のビジネスとしても、こうした「育て親」という慣習はもっとあっても良いような気がします。意外と親子でない関係のほうが言いたい事、求めたい事がはっきりしてくるかもしれません。資格化・法人化することでクオリティを保障するといったやり方もあります。

制度を作れば何とかなる、というものでもありませんが、社会全体で子育てをする雰囲気を作っていくには、制度的なフォローが効果的な場合もあります。
保育所天下り先になる・・・なんて話もあることを考えると、保育所だけが解決の道ではないのでは、と考えてしまうのです。