ノー残業デーにきちんと定時退社できる人の割合は?-アイシェア調べ(マイコミジャーナル 7/12)

http://journal.mycom.co.jp/news/2010/07/12/041/index.html
※リンク切れはご容赦願います。

20代から40代のネットユーザーが対象ということで、若干対象に偏りはありそうですが、アイシェアが実施した「ノー残業デー」に関する意識調査の結果によると、ノー残業デー制度がある職場の就業者で、実際に定時退社が出来ているのは58.6%だったそうです。

これを高いとみるか低いとみるかは考え方次第ですが、そもそも「ノー残業デー」を設ける会社というのは、「残業が一般的だから」その対策として設けているのでしょうから、実際には制度通りに退社出来ていない実態があるというのも、分からない話ではありません。
制度を導入した担当者としては悩ましい話でしょうが、結果としては妥当な気もします。

(余談ですが、「ノー残業」というのは、会社としては「効率を上げろ」というメッセージなので、こうした制度を導入している会社はよりコスト意識が高いという事は言えるでしょう。制度の実績が上がらないというのは、会社としては「労働効率が上がっていない」という評価になります。逆に残業を制限しない会社というのは、そうした効率化には無頓着ということかもしれません。)

さて、記事では調査結果の一部しか紹介されていないので、そこからだけで判断するのは稚拙かもしれませんが、気になったことが二つ。

一つは「ノー残業デー」に定時退社出来る人は、「普段は」定時退社出来ているのか、ということ。普段出来ているし、ノー残業デーも出来る、というのと、普段は全く出来ないけれども、ノー残業デーなら出来る、というのでは大きく事情は異なります。質問の仕方によっては、そうした部分が浮かび上がっていない可能性もあります。

もう一つは、「ノー残業デー」がない会社の実態はどうなのかということです。そもそも残業という習慣がないからノー残業デーもないといった会社もあるかもしれません。その辺りを比較してみたら面白いのではないかと思いました。(実際、回答ではノー残業デーがない職場の方が多いので、そうした意味でもそちらの集団の実態を知りたいような気がしました。)

個人的には「ノー残業デー」は他の日の残業を是認しているかのような印象を与えるので、「残業デー」というのを設けた方がいいんじゃないか、なんて考えてしまいますけどね。