新社会人「デートより残業優先」過去最多85%(YOMIURI ONLINE 6/28)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100628-OYT1T00954.htm
※リンク切れはご容赦願います。

(財)日本生産性本部による毎年恒例の新社会人へのアンケート調査。同本部主催の研修を受けた会社の社員2663人の回答ですが、デートの約束があった時、残業を命じられたら、あなたはどうしますか」という質問に対して、85.3%が「デートをやめて仕事をする」のだそうです。

ある意味他愛もない調査結果ではあるのですが、周囲の人たちにこのようなアンケートを取れないものかと思ってしまいました。あるいは、この回答をした人たちに自分をその立場に置き換えて答えてもらったらどんな回答になるでしょうか。

(デートの相手に)「仕事を優先された場合、あなたはどう思いますか?」
(上司に)「部下がデートだと知っていた場合に、残業を命じますか?」
(上司のパートナーに)「そういった状況で部下に残業を命じる相手をどう思いますか?」

今時、上司が部下のプライベートをそこまで把握しているか?というツッコミはさておき、新社会人にアンケートするだけでなく、そうした新社会人を抱える上司にアンケートする方がよほど面白い結果が出るような気がします。

そもそも、アンケートに回答している新社会人には、「現実には」ほとんど選択の余地がありません。仕事を優先するか、プライベートを優先するか、という職場の雰囲気を作るのは、上司であって彼らではない。

「厳しい就職戦線をくぐり抜けてきただけに、プライベートよりも仕事を優先する傾向が例年より強いのでは」(調査担当者)

・・・そんな分析をしただけでは、何の役にも立たないような気がするのです。

むしろこの結果を受けて、迎え入れる職場側(アンケートに回答した社員の上司)に、どうしていくかを聞いて初めて、このアンケートには意味が生まれるのではないでしょうか。

さて、どうでしょうか。この結果を受けて、上司はどのように残業を命じるでしょうか。

「仕事の状況で決まるから関係ない」

・・・多分、そんなみもフタもない回答が大半なのではないかと思います。
だとすれば一体何のための調査なんでしょう。この質問。単に新社会人をいじっているだけ???