不評?「もみじマーク」の代案、ご意見募集中(YOMIURI ONLINE 6/17)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100617-OYT1T00362.htm
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70歳以上の高齢者ドライバーが車につける「もみじマーク」のデザインが不評ということで、新しいデザイン案が発表されました。まだ案ということで、現行のマークも含めた5案について意見を募った上で、有識者委員会で決定するそうです。

少々(かなり)冷ややかな見方で恐縮ですが、何をやっているのか?という気がします。罰則があるわけでもない努力義務にすぎない上、そもそも「気に入ってもらう」必要があるのか、という気がするのです。

社会的な要請として考えた場合、私たちの社会は「70歳を超える高齢ドライバーに運転を楽しんでほしい」と思っているでしょうか。
楽しむ権利を認めることと、楽しむことを推奨することは違います。表立って口にするのははばかられますが、日常の足として「やむなく」使用するのは仕方ないとしても、できれば運転はして欲しくない、ということはないでしょうか。

車は1トンを超える凶器です。年間の事故による死亡者数を考えても、本来はより厳しい制限があっても良いはずです。医師免許や教員免許には「無試験で持ち続ける」ことへの批判が時折見られますが、自動車では逆に「実際には運転していなくても」優良ドライバーになるという不可思議なルールが当たり前のような雰囲気があるのも不思議です。

少々厳しい言い方ですが、「いやなら運転するな」ぐらいのスタンスでも良い気がするのです。少なくとも若葉マークについては、そういう趣旨であって、「デザインが気に入らない」と初心者ドライバーが言っても「贅沢いうな」という反応になるのではないでしょうか。そこまでは言わなくても、なぜ必要なのか、好みの問題ではないことを説明するはずです。

人生の先輩に対して、配慮のない物言いで恐縮ですが、そうした配慮は「もみじマークをつけている」ドライバーに対して行うもので、「もみじマークをつけたくない」という意見に対してするものではないような気がします。
ルールとして受け入れてください、ときちんとお願いをしていくことが、大切なのではないでしょうか。