iPS再生医療・砂漠緑化普及?今後30年予測(YOMIURI ONLINE 6/10)

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100610-OYT1T00520.htm
※リンク切れはご容赦願います。

今週も政治的な話題が尽きない週でしたが、さすがに少々軽いネタで・・・。

文部科学省の科学技術政策研究所が、大学教授や民間技術者ら約2,900人に、今後
30年の技術発展について予測してもらった調査の結果が発表されました。

「12分野の832課題について」とあるので、そもそもある程度解決が模索されてい
る技術についての調査のようですが、過去5年毎に行われており、今回は9回目。過
去の予測を検証したところ(時期はさておき)7割が実現しているのだそうです。

そんな今回の予測で、個人的に気になったのは二つ。

一つは見出しにもある砂漠の緑化技術。2029年の実現が予測されています。2020年
までの温室効果ガス削減目標には間に合いませんが、砂漠をも緑化してしまうよう
な技術があれば、温暖化への大きな対策にもなるはず。こうした(我慢だけではな
い)ポジティブな対策にはどんどん力を注いでほしいものです。

もう一つは、2026年に家事や介護をするロボットが実現するという予測。これは記
事を見ていただく必要がありますが、つっこみどころ満載な感じの、とほほな人型
ロボットのイラストに思わず笑ってしまいました。

そこでちょっと思い出したのが、ロボットクリエイターの高橋智隆氏が話していた
ヒューマノイドロボットの役割についての話です。

クロイノやFTなどのロボットを開発した(有名どころではエボルタのCMでグラ
ンドキャニオンの登攀やルマン24時間耐久に挑戦したロボットでしょうか)高橋
氏によれば、ヒューマノイドロボットが担うべき役割というのは人とのコミュニケ
ーションの領域で、必ずしも作業を行うロボットが人型である必要はないのだそう
です。

確かに、家事や介護をするロボットが人型である必要ないかもしれません。話しか
ける相手は人型のほうが安心できますが、コンシェルジュのようなコミュニケーシ
ョンロボットに指示を出すと、作業はそれぞれ適した形のロボット(介護ならベッ
ド型かもしれません)が行ってくれる・・・という役割分担をした方が、効率的な
気もします。

そうはいっても、ロボットといえば人型を想像してしまうんだなぁなどと、描かれ
たロボットのイラストを見ながら考えてしまいました。

でも正直な話、このロボットのイラストはちょっと怖いです・・・。