万引き「高齢者」増える、景気低迷?食品中心

YOMIURI ONLINE 4/25)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100425-OYT1T00321.htm
※リンク切れはご容赦願います。

香川県内でここ数年高齢者による万引きが目立っているという記事がありました。
県警によれば、人口1,000人あたりの万引き認知件数は1.61件で全国ワースト1。
2009年に検挙された1,365人のうち、65歳以上は397人で29%。14〜19歳の26%を上回ります。

認知率と検挙率は、どれだけ熱心に目を光らせるかにもよるでしょうし、高齢者の場合に検挙率が高くなるのは、ある程度想像できる気がします・・・が、ちょっと気になったのは記事中にある高齢者と若者の万引きの動機。

「嗜好(しこう)品を狙う若者と違い、多いのはスーパーマーケットで、おかずや缶詰など食料品を盗むケース。」
「遊び半分で犯行に及ぶ若者と違い、高齢者は生活に困って商品に手を出す場合もあれば、所持金を持っているのに盗む場合もある」

不況の影響ということであれば、高齢者に限らず、若者も同様に困っていると報道される昨今。この両者の違いはどのように捉えるべきでしょうか。

1.そうはいっても若者は高齢者ほど「困ってはいない」
2.「遊び半分」の若者はさておき、「困っている」若者は、高齢者より「モラルが高い」

先に書いたように、体力が違う若者と高齢者では「検挙される率」も違うでしょうから、多い少ないを論じるのはあまり意味がないとは思いますが、「高齢者は生活に困っている」「若者は遊び半分」というのは、少々ステレオタイプな見方のような感じで、正確なデータはどうなんだろうか、などと思ってしまいました。

もっとも若者の場合は、仮に困っていても「困っている」と言えないだけかもしれませんが。


さて、少々残酷な捉え方ではあるのですが、「困って」盗みを働くというのは、同情を感じつつも、「遊び半分」で盗みを働くよりもたちが悪く、責任が重いのではないかと思っています。

何故なら、「遊び半分」の人たちに罪悪感がないのは、彼らに対する教育の問題であり、そうした教育をされていない彼らも一種の「被害者」ですが、「困って」盗みを働くのは、悪いということは認識した上でやっていることであり、それでも一線を超えない人が多い中で、あえて超えてしまう行為だからです。

もちろん、困って一線を超えてしまう人にしても、教育の問題なのかもしれませんが、であれば責任は同じと捉えるべきと考えています。