■警察庁が指導、「すき家」ゼンショーの経営姿勢(YOMIURI ONLINE 10/13)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111013-OYT1T00613.htm
※リンク切れはご容赦願います。
今年の1月〜9月に全国牛丼チェーンで起きた強盗事件のうち、約9割が「すき家」で起こっているとして、警察庁が運営会社のゼンショーに異例の防犯上の指導を行ったそうです。
記事ではその指導に対して、広報担当者が「経営を度外視してまで防犯に取り組む必要があるのか考えたい」と発言したと紹介されていますが、どうもこれは誤報か捏造?の可能性もあるようで、「そのような発言はしていない」と担当者のtwitterで見かけました。
それはさておき、気になってしまったのはこの記事にある警察庁生活安全局幹部のコメント。
「大手企業として防犯に対する意識が足りない。街の治安悪化にもつながりかねないので、徹底的に指導したい」
ええーっ?
それを警察が言うんですか。
(そして新聞がそれを肯定するかのように取り上げるんですか。)
当たり前ですが、すき家は被害者です。一番に悪いのは強盗、次に問題があるとすればそれを取り締まれない警察でしょう。「こうすれば被害を減らすことができますよ」というアドバイスや「協力をお願いします」という要請ならともかく、「襲われるのはお前のせいだ」と言わんばかりのこの態度。街の治安悪化の責任まで押し付けますか。
これは言い換えれば、
「性犯罪にあうのはあなたが無防備なせい」
と被害にあった女性に言うのと同じことです。体質や本音を表しているようでもあり、看過できない捉え方でしょう。
別の記事では「企業の社会的責任が問われる」なんて記述も(警察の発言ではなく記事の論評として)あったのですが、それはいくらなんでも違うのではないか、と思うのです。
どうなんでしょう?