クローン牛・豚「安全性問題なし」 食品安全委報告へ

2009年1月23日(第4週)



■クローン牛・豚「安全性問題なし」 食品安全委報告へ



asahi.com 1/19)



http://www.asahi.com/national/update/0119/TKY200901190317.html?ref=any

※ニュースサイトのため、リンク切れはご容赦ください。



この「安全性」というのは当然(少々冷たい言い方をすれば)食糧としての安全性ということになるのだが、欧州では生命倫理の観点から食糧供給目的の動物のクローン(植物はいいのか?)には慎重な姿勢もあり、安全だから必ずしも問題なしとは言えないのが悩ましいところだろう。



実際のところ、食べる側としての気持ちの問題もある。自分自身はといえば、忌避するほどではないが、それでも食べずに済むなら食べない、という感じだろうか。これは安全であるという評価を受け入れるかどうかとは別の話だ。



(時々両者を混同してしまって、実は気持ちの問題なのに安全評価の問題にすり替えた「さも科学的に」飾られた議論も目にしたりするのだが、気持ちは気持ちとして切り分けて素直に認めてしまった方が良い気がする。食べたくない理由を科学的に説明する必要なんてないのだ。)



ところでこの記事を読んだ時に最初に頭に浮かんだのは、「クローンほど出自をはっきりできる原料はないのではないか」ということだった。クローンをクローンではないと意図的に偽るのならともかくとして、クローンであると胸を張る限り、その素性は確実にトレースできるものになるのではないだろうか。



さて、ではこれは原産地や出自にこだわる人にとって福音となるだろうか。



そんなちょっと皮肉なことを考えてしまったのだが、クローンというのは「食糧生産」だけでなく、食における「科学的な安全性の確保」と「確実な生産履歴の証明」という視点からも語ることができるのではないか・・・と思ったのは確かだ。



ま、自分の場合は「科学的な安全性の確保」も「確実な生産履歴の証明」もそこそこにして、「おいしい」ものが食べられればそれで万々歳ではあるのだが(笑)




Goro Sasaki