携帯電話 ソニー、ドコモ向け撤退 開発・生産中止 国内事業を縮小 市場淘汰大手に波及

この「撤退」は本当に市場の「淘汰」なのだろうか。日本の市場が、いよいよ日本の企業にも「見放された」ということではないのか。ソニーは「携帯」事業から撤退したのではなク、「日本市場」から撤退したのだ。その意味はよく考えた方がよい。
全世界の携帯電話出荷台数約11億4000万台のうち、ソニーエリクソンのシェアは9%で約1億300万台を販売している。国内シェアは8%で、出荷台数は360万台。日本の市場分を差し引いても日本全体の販売台数(5000万台)を上回る。
そういう「とるに足らない」市場として捨てられた、という考え方はできないだろうか。